【グルタチオン点滴】肝臓の働きを強力にサポート!肝臓病の予防にも効果あり!?

身体の化学工場とも言われ、身体が機能するために必要な、様々な化学反応が常に起こっている「肝臓」。アルコールの分解をしてくれる臓器のイメージが強いかもしれませんが、実は身体を健康に保つために多くの重要な働きを担っています。一方で、肝臓がうまく機能しないとさまざまな弊害が生まれます。肝臓の病気は見つけにくいこともあり、予防がとても重要です。

この記事では肝臓の働きをサポートし、病気を予防するためにも効果のある「グルタチオン点滴」について見ていきましょう。


健康診断などで、お酒を多く飲む方が肝臓の数値でひっかかったという話がよく聞かれます。肝臓というと、アルコールの分解をしてくれるイメージが強いのではないでしょうか。それも重要な機能の一つではありますが、実は肝臓はもっと多くの重要な役割を担っているのです。

⚫️栄養を分解し、身体に吸収されやすい物質へと変化させる(代謝機能)
⚫️アルコールやアンモニアなどを分解・無害化し、体外への排出を促す(解毒機能)
⚫️脂肪の分解を促し、ビタミンの吸収をサポートする消化液を生み出す(胆汁の生成)

これらの機能は身体の生命活動を円滑に進めるために不可欠です。肝臓を悪くすることは健康を損なうことに直接的につながっていきます。


肝臓が悪くなる原因


肝臓の病気にはさまざまな原因があるとされていますが、主な原因は以下の3つです。

⚫️ウイルスに起因するもの
B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスという単語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。血液を介して感染する病気ですが、近年はワクチン接種の効果もあり、感染リスクはかなり低いといわれています。
⚫️アルコールによる負担
こちらの原因は馴染みのあるものではないでしょうか。実際、アルコール摂取量が多い方が健康診断で肝臓の数値にひっかかった、というのはよく聞く話です。前述のとおり、肝臓ではアルコールを無毒化するための代謝反応が行われますが、アルコール量が多ければ多いほど肝臓へ大きな負荷がかかります。アルコールを代謝することで生まれる毒性の強い成分(アセトアルデヒド)も肝臓を悪くする原因となります。
⚫️生活習慣による肥満
食べ過ぎや運動不足に起因する肥満も、肝臓への負担となります。肥満者の約80%に脂肪肝がみられるというデータもあります。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、障害が起こっていたとしてもなかなか表立った症状がでてきません。黄疸などの症状が見られた場合には、すでにかなり症状が進行していると言えます。そのため、症状が出る前に予防や検査を行うことがとても重要なのです。


肝臓機能の予防・改善方法を教えて!



かつては肝硬変と診断されると改善は難しく予後不良になるといわれていました。しかし近年では、栄養療法などによって、改善が期待されることが判明しています。特に「血清アルブミン値」という数値を維持・向上させることが、鍵となるといわれています。

例えば、肝硬変になると常に肝臓のエネルギーが不足した状態になり、血中のアミノ酸のバランスが悪くなってしまうことがあります。
エネルギー不足が続くと、体はエネルギー源として脂肪や筋肉を利用します。この過程で、からだはアミノ酸を利用してエネルギーを生成するため、アミノ酸の需要が高まります。しかし、十分なアミノ酸が摂取されていない場合、体は筋肉や臓器からアミノ酸を摂取し、これが筋肉の減少や代謝の低下につながる可能性があります。したがって、エネルギー不足が続くと、適切なアミノ酸バランスを維持することが重要です。不足しがちな必須アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)を多く摂取してアミノ酸バランスを整えることで、肝硬変の予後を改善することができます。

さらに、脂肪酸を燃焼してエネルギーに変えるカルニチンが欠乏することも肝硬変の特徴と見られています。カルニチンを補うことも大切です。


グルタチオンが肝機能をサポート!


身体の生命活動を円滑に進めるために不可欠な機能を持つ肝臓。そこで、その肝機能をサポートする重要な役割を果たしてくれるのがグルタチオンです。グルタチオンは肝臓で豊富に存在し、肝臓の働きを強力にサポートします。ではグルタチオンの役割を見ていきましょう。

解毒作用 : グルタチオンは、肝臓での解毒プロセスに不可欠な物質です。
毒性物質や代謝産物などの有害な化合物を中和し、それらを無害な物質に変換する際にグルタチオンは重要な役割を果たします。

抗酸化作用: グルタチオンは、抗酸化物質としても知られており、活性酸素種などの酸化ストレスから細胞を保護します。肝臓は体内で酸化ストレスが高くなりやすい場所の一つであり、グルタチオンの抗酸化作用によ って肝細胞を守ることが重要です。

脂質代謝 : 脂質代謝においてもグルタチオンは重要な役割を果たしています。肝臓では脂質の合成や分解が行われ、グルタチオンはこのプロセスを正常に調節するのに役立ちます。

免疫調節 : グルタチオンは免疫機能を調節し、肝臓の免疫応答をサポートします。これにより、肝臓が感染や炎症に対して適切に反応し、正常な機能を維持することができます。

以上のように、グルタチオンは肝臓の機能を多くの面でサポートする重要な役割を果たします。そのため、肝臓の健康維持や疾患予防のために、グルタチオンを補給することをおすすめします。次に、どのような方法で補給するのがよいのかを解説します。


グルタチオン点滴のすすめ〜デトックス効果〜


肝臓に必要とされるグルタチオンを確実に届けるためにおすすめなのが「グルタチオン点滴」です。

グルタチオンは経口では吸収されにくいため、点滴を用いて確実に体内に取り込む方法がおすすめです。点滴で静脈に直接いれることで、より多くの量を素早く確実に体内に取り込むことができるので、高い効果が期待できます。

加齢やストレス、飲酒、喫煙、体内の有害物質などにより、どんどん減ってしまうグルタチオン。点滴で高用量(600mg〜1200mg)のグルタチオンを体内に届けることで、肝機能サポートの他、様々な効果が期待できます。

グルタチオンの量にもよりますが、1回の点滴時間は30分程度が一般的です。

グルタチオン点滴効果は他にも発揮!


最も有名な効果は、美白と美肌です。グルタチオンの強力な抗酸化作用で活性酸素や過酸化脂質を除去。活性酸素や過酸化脂質は、皮膚や血管などからだの脂肪を傷つけ、老化を早めるお肌の天敵。例えば、過酸化脂質はたんぱく質と結合して褐色老化色素をつくり、皮膚に沈着することで、老人性のシミとなります。グルタチオンはシミの原因となるこれらの物質と反応して消去する働きがあります。美白を目的としたグルタチオンの点滴は、白玉点滴と呼ばれることもあります。

また、神経の働きを調整するドーパミンが不足することで発症する難病、パーキンソン病の症状改善にも効果が期待されています。パーキンソン病は、細胞内の酸化ストレスが増加することが知られており、この酸化ストレスが脳細胞やドーパミン神経細胞のダメージを引き起こすと考えられています。そこで、酸化ストレスを軽減するグルタチオンの働きが注目されており、グルタチオンの不足は、ドーパミン受容体の減少および信号伝達の低下、そしてパーキンソン病の進行に関わることが、研究によって示されています。高用量のグルタチオン点滴を補充することで、脳内のドーパミンの働きを助け、症状改善や好転の効果に期待されています。
その他、グルタチオンの解毒作用によって有害物質や老廃物を体から排出するため、疲労回復やアンチエイジング、歯科領域では有害重金属のデトックスや食いしばり改善など様々な効果が期待されています。

【デトックス】グルタチオン点滴で体の中からキレイになる!
【美白・美肌】グルタチオン点滴(白玉点滴)の効果は?気になる副作用やお値段も
【アンチエイジング】若さの秘訣!点滴療法で年齢に負けない体作り
【パーキンソン病】点滴療法で症状を改善・緩和


グルタチオン点滴について:頻度・値段・効果・持続期間!


体内の不足栄養素を補充された状態を維持するためにも、グルタチオン点滴は継続的に行うことが推奨されています。頻度としては1~2週間に1回程度を目安にするとよいようです。さらに毎日の食事や生活習慣の見直しを並行して行うことで、効果を最大化することができます。
効果を感じるまでの期間や持続期間は人によって異なりますが、早い人は初回から違いを感じるようです。
1回の点滴でおよそ2日〜1週間ほど効果が続くといわれています(※600~1200mg程の場合)。
グルタチオン点滴は自費診療になるため、金額はクリニックによって異なります。投与量にもよりますが、おおよそ5,000〜15,000円ほどが相場です。


グルタチオン点滴の副作用・注意点は


前述のとおり、グルタチオンはもともと体内に存在する栄養素です。そのため、グルタチオン点滴を行うことによる大きな副作用はありません。妊娠悪阻(つわり)にも効果があるといわれており、妊婦でも安心して投与できる成分です。薬との併用に関してはかかりつけ医にご相談ください。
グルタチオンにかかわらず、点滴療法の場合は針を刺した部位の痛みや内出血が発生することはあります。点滴が始まってからの強い痛みは、血管にうまく刺さっていない可能性が高いので、必ずその場で医師や看護師に伝えるようにしましょう。


点滴療法で重要なこと:クリニック選びを慎重に!



点滴療法を受ける際に大切なのはクリニック選びを慎重に行うことです。おなじ点滴療法を謳っていても、製剤の選び方・管理状態によって正しく効果が出ないこともあります。ホームページ上に点滴の内容が詳しく掲載されていなければ、不明点は必ず医師に確認しましょう。質問にきちんと答えてくれない、予算を無視した提案をするなど、納得できない点があるクリニックは避けたほうが良いです。

グルタチオン点滴のクリニック選びには、点滴療法研究会が発行している認定医資格も参考になります。この認定医資格は、点滴療法の正しい提供方法などに関する複数の講座を受講し、試験に合格した医師、歯科医師のクリニックだけに与えられるものです。クリニック選びに迷った場合は、認定医の資格をもつクリニックから選ぶのも一つの方法です。

点滴療法研究会ホームページのクリニック検索をぜひご活用ください。

この記事の監修医師

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