【幹細胞培養上清の点滴】肌老化を予防・改善!細胞レベルから若返る

誰しもに訪れる加齢による肌の老化。仕方ないと思う反面、なんとかしたいと思うかたも多いのではないでしょうか。エステやサプリメントなどいろいろ試している方にぜひおすすめしたいのが「幹細胞培養上清」です。あまり聞きなれない単語かと思いますが、実はエイジングケアに高い効果が見込める成分のひとつなのです。

この記事では肌の老化を予防・改善する強い味方「幹細胞培養上清の点滴」について詳しくみていきましょう。

肌が衰える原因は?


肌の老化には、シミ・そばかす・シワ・たるみ・色素沈着・乾燥などさまざまな症状があります。肌の生まれ変わりであるターンオーバーの周期が長くなることも肌の老化を意味します。
例えばシワの場合、主に肌の表側の機能低下によって発生する小ジワと、奥深くの機能低下によって発生する深いシワが存在します。小ジワの原因はターンオーバーの乱れや乾燥が多く、日頃の保湿や角質ケアで対応できることもありますが、深いシワは年々の紫外線ダメージなどが影響しており、改善が難しい場合が多くなります。また、紫外線はシミやそばかすの原因にもなります。
たるみの場合は、紫外線や生活習慣の乱れ、乾燥などが肌の弾力を保つ細胞にダメージを与えることにより生じます。 このように、肌の老化には、紫外線による外側からのダメージと加齢や生活習慣による内側からのダメージが大きな要因となっています。

幹細胞培養上清とは?


みなさんは幹細胞についてご存知でしょうか。私たちの身体の中に存在し、さまざまな細胞に変化できる、いわば細胞のもとになるものです。主な特徴として、自己複製能力と分化能力をもち、様々な再生治療に活用されています。

幹細胞培養上清療法とは、この幹細胞を培養するときの上澄み液(=上清液)を、点滴あるいは局注で投与する治療法です。美容医療においては、ダーマペンや水光注射などの美容機器を使って、皮膚の気になる部分に注入することもあります。幹細胞培養上清には、成長因子・ホルモン・タンパク質・ビタミン・ミネラルなど、細胞の再生を助ける成分が多く含まれています。

幹細胞培養上清はエイジングケアにおすすめ!



上述したように、幹細胞培養上清には細胞の再生を助けるさまざまな成分が含まれています。そのため、肌の老化や衰えの原因となっている細胞のダメージの回復にも一役買うのです。

例えば、幹細胞培養上清に含まれる「上皮細胞増殖因子」によって、皮膚のターンオーバーが促進され、しみ・くすみ、ハリや潤いの改善が期待できます。

また、内臓の老化や機能低下も肌の乱れに影響しますが、幹細胞培養上清は内臓の回復や機能向上にも効果を発揮するため、点滴で投与することで身体の内側から肌のエイジングケアに効果があります。

加齢に伴い全身の細胞の機能や能力が衰えることは避けられません。肌や体の機能に老化を感じはじめたら、ぜひオススメなのが幹細胞培養上清療法です。

特に点滴で迅速にかつ効率的に多くの成長因子やサイトカインなどのタンパク質を体内に送り込むことで、細胞を活性化させ若返りに高い効果が期待できます。

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幹細胞培養上清の種類


幹細胞培養上清は、もととなる幹細胞が採取された部位によって様々な種類があります。ここでは主な3種類の培養上清液について見ていきましょう。

【ヒト歯髄由来幹細胞培養上清液】

ヒト歯髄由来幹細胞培養上清液は、子供の乳歯から採取した幹細胞を培養し、その培養液から不純物を取り出した幹細胞の上澄み液のことです。この液体には、体を修復したり再生したりするのに役立つ良質な神経系幹細胞や骨髄系幹細胞が多く含まれており、神経の修復や、歯・骨などの周辺組織の修復、お肌の老化や傷の改善などを目的として使用されます。脳神経や臓器系の修復や活性化にも効果が期待されています。

【脂肪由来幹細胞培養上清液】

脂肪由来幹細胞培養上清液とは脂肪組織から採取された間葉系幹細胞を培養し、その培養上清から得られる液体のことです。脂肪組織には多くの幹細胞が含まれており、これらの幹細胞は体の修復や再生に関与する能力があります。脂肪は比較的豊富に存在し、採取しやすい細胞であるため、幹細胞培養上清の原料として最も多く使われている組織です。脂肪由来の幹細胞培養上清液は、主に傷や障害の治癒促進や、肌の若返り、頭髪の増加を目的としてに使用されています。

【臍帯由来幹細胞培養上清液】

臍帯由来(もしくはウォートンジェリー由来)幹細胞培養上清液は、臍帯(へその緒)のウォートンジェリーという組織から採取された幹細胞を培養し、その培養上清から得られる液体のことです。ウォートンジェリーは、臍帯の中心部分に存在する柔軟でゼリー状の組織であり、多様な幹細胞が含まれています。

ウォートンジェリーの幹細胞は、多能性を持ち、多くの異なる細胞型に分化する能力があります。そのため、培養された臍帯ウォートンジェリー幹細胞から得られる培養上清液には、細胞の成長や再生を助ける成分が豊富に含まれており、損傷した組織の修復や再生を促進や肌の若返り、脱毛治療などに効果が期待されています。

エクソソームと幹細胞培養上清液って何が違うの?

 
幹細胞培養上清と似た効能を持つ成分として、エクソソームがあります。エクソソームという言葉を最近よく聞くようになったという人も多いのではないでしょうか。

エクソソームは、細胞から分泌される直径が50〜150ナノメートル(ナノメートル:10億分の1メートル)程度の顆粒状の物質です。

その表面は細胞膜由来の脂質、タンパク質を含み、内部には核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなど)やタンパク質など細胞内の物質を含んでおり、細胞間相互作用、細胞内通信、代謝の調節などに関与し、細胞間のコミュニケーションをはかるメッセンジャーとしての役割を担っています。

幹細胞培養上清液には幹細胞から分泌されたさまざまな成分が含まれており、その中に含まれる成分のひとつがエクソソームです。要するに幹細胞培養上清液は、エクソソームを含む液体全体であり、エクソソームは、上清液の中に含まれる一つの成分です。幹細胞培養上清は、多種多様な有効成分を含む一方で、代謝産物や細胞が分泌したタンパク質など、必ずしも有益な効果を持たない成分も含まれる可能性もあります。

成長因子や様々な栄養素を含む幹細胞培養上清液は、細胞再生促進効果や肌トラブルなどの改善に効果を発揮し、メッセンジャーとしての役割をもつエクソソームは、特に損傷を受けた組織の修復や再生を促進する働きを強く持つと考えられています。

幹細胞培養上清の点滴はどのくらいするの?気になるお値段は?


点滴頻度については明確に決まっておりませんが、繰り返し定期的に受けることでより効果を感じることができます。2〜4週間に1度程度を目安に受け続けるのが理想でしょう。効果を感じはじめるのには個人差がありますが、1回目から違いを感じる方も多くいます。

幹細胞培養上清療法は自費診療になるため、金額はクリニックにより異なります。また、製剤の原料や品質によって大きく金額が異なるのも、幹細胞培養上清療法の特徴です。 各薬剤の投与量や内容、クリニックの場所などにもよりますが、おおよそ点滴で50,000円~150,000円程度です。クリニックの場所や、患者さん一人一人に対する時間のかけ方、点滴するスペースの取り方なども料金に影響します。

また、都心の一等地のクリニックと地方のクリニックとでは、料金に差がでることもあります。初診料や再診料の設定もクリニックによって異なります。

幹細胞培養上清の点滴での副作用・注意点は


幹細胞はもともと体内に存在するため、点滴療法によって大きな副作用がでることはないと言われています。ただし、アレルギーや持病がある場合や薬との併用については、医師に相談することをおすすめします。また、幹細胞培養上清療法を一度でも受けると、献血ができなくなりますので注意してください。

点滴の際に、針を刺した部位の痛みや内出血が起きる場合がありますが、軽度な場合は短期間で改善するので問題ありません。

点滴が始まって強い痛みがある場合は、血管から薬剤が漏れている可能性があるので、すぐに医師やスタッフに伝えるようにしましょう。

点滴療法で重要なこと:クリニック選びを慎重に!


点滴療法を受ける際に大切なのはクリニック選びを慎重に行うことです。同じ点滴療法を謳っていても、製剤の品質・管理状態によって正しく効果が出ないこともあります。何由来の薬剤で、どのような効果が期待できるのか、しっかり品質管理がされているかなど、ホームページ上に詳しく掲載されていなければ、不明点は必ず医師に確認しましょう。質問にきちんと答えてくれない、予算を無視した提案をするなど、納得できない点があるクリニックは避けたほうが良いです。

■良いクリニックの選び方に関しては、こちらの記事もご参照ください。
【ビタミンC点滴】ここをおさえて!良いクリニックの選び方4選


点滴療法研究会ホームページのクリニック検索をぜひご活用ください。

この記事の監修医師

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