
新生活が始まると、環境の変化や人間関係、仕事や勉強への適応など、様々なストレスにさらされます。心身ともに疲弊し、なかなか元気が出ない…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、ストレスは様々な体の不調を引き起こす原因の一つです。免疫力の低下、疲労感、集中力の低下、肌荒れ、消化不良など、様々な症状が現れ、日々の生活に支障が出たり新生活への意欲を削いでしまうことも。
そこで注目したいのが、「高濃度ビタミンC点滴療法」です。ビタミンCというと風邪対策や美容のイメージを持つかたが多いかもしれませんが、実は高濃度ビタミンC点滴は、ストレスに負けない体作りをサポートし、新生活を力強くスタートさせるための有効な手段なのです。
この記事では、高濃度ビタミンC点滴の効果やメリット、さらに具体的な体験談などを交えながら、ストレスに負けない体作りと、心身ともに充実した新生活を送るためのヒントを紹介します。
Contents
新生活のストレス、その正体とは?

新生活は、期待とともに、多くのストレス要因が待ち受けています。
環境の変化
新しい職場や学校、住居への適応、生活リズムの変更など、慣れない環境への対応に心身が疲弊しがちです。人間関係
新しい人間関係を築くことは、時に大きなストレスに繋がります。周囲に馴染もうと努力したり、自分の意見をうまく伝えられないもどかしさを感じたりする場面も。仕事や勉強
新しい仕事や勉強内容に慣れること、周囲の期待に応えようとするプレッシャー、目標達成への不安など、様々なストレスを抱えがちです。 また、新しい生活リズムに慣れるまで、睡眠不足や不規則な食事、運動不足に陥りがちです。経済的な不安
新しい生活を始めるにあたって、費用面での不安や経済的なプレッシャーを感じる場合もあります。これらのストレス要因は、私たちの心身に様々な影響を与え、免疫力を低下させたり、疲労感を増したり、集中力を阻害したりします。
ストレスが及ぼす身体への影響

ストレスと自律神経
ストレスは自律神経のバランスを崩す要因の一つです。自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り立っており、これらがバランスを保つことで体調が維持されています。しかし、ストレスが加わると交感神経が優位になり、心拍数の増加、血管の収縮、消化機能の低下などが起こります。ストレスとホルモン
ストレスが続くと、体内でコルチゾールというホルモンが多く分泌されます。コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、短期的には体を守る役割を果たしますが、長期的には免疫力の低下や睡眠障害、さらには精神面での不調を引き起こす原因となります。免疫力の低下
ストレスが続くと、免疫機能が低下し、風邪やインフルエンザといった感染症にかかりやすくなります。また、ストレスは慢性疲労やうつ状態を引き起こし、結果として生活の質を低下させます。ビタミンCがストレスに効果的な理由
ビタミンCは、私たちの体にとって欠かせない栄養素の一つです。抗酸化作用、コラーゲン生成促進、免疫機能向上、疲労回復など、様々な効果が期待できます。
特に注目すべきは、ストレスに対する効果です。ビタミンCは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、ストレスによる体のダメージを軽減する働きがあることがわかっています。
また、ビタミンCは免疫細胞の働きを活性化させ、免疫力を高める効果も期待できます。ストレスによって低下した免疫力を回復させることで、病気にかかりにくい体作りに貢献します。
高濃度ビタミンC点滴とは?
高濃度ビタミンC点滴とは、食事やサプリメントではなかなか摂取できない高用量のビタミンCを直接血管に投与する治療法です。

高濃度ビタミンC点滴とは、ビタミンCの抗酸化作用やコラーゲン生成の促進、メラニン生成の抑制作用などに着目した点滴です。厚生労働省が設定した食事からの摂取目安量(100mg)の100倍以上のビタミンCを点滴によって直接静脈に投与することで、血液中のビタミンC濃度を一気に高めることができます。
ビタミンCは人間の体に必要不可欠な栄養素で、安全性が高く、副作用が非常に少ないのも特徴です。
点滴により高用量のビタミンCがすばやく全身に行き渡り、血中のビタミンC濃度を高めることで、経口摂取とは異なるレベルの様々な薬理学的効果が期待できます。
▼ 高濃度ビタミンC点滴についてはこちらの記事もご参照ください。
高濃度ビタミンC点滴(アンチエイジング)
【ビタミンC】風邪の予防から回復促進まで!おすすめは「高濃度ビタミンC点滴」
美肌・アンチエイジングに効果あり!【高濃度ビタミンC点滴】とは?
【ビタミンC】点滴とサプリメントの違いは【血中濃度は数十倍!】
高濃度ビタミンC点滴でストレスに負けない体へ!

ストレス緩和効果
ストレスは活性酸素を増加させ、疲労の原因となります。また、ストレスによってビタミンCが消費され、活性酸素が体内に溜まりやすくなります。高濃度ビタミンC点滴は、ストレスによるビタミンCの消費を一度に補い、活性酸素を除去する作用があります。高濃度ビタミンC点滴によって、ストレスを緩和し、関連する疲労などの症状を軽減することが期待できます。疲労回復効果
高濃度ビタミンC点滴は、慢性的な疲労を感じている方にとって非常に効果的です。ビタミンCはエネルギー代謝を助け、体内の疲労物質を速やかに分解・排出する効果があります。仕事や家事で疲れが溜まっている方、長時間のストレスにさらされている方は、即効性のある疲労回復効果を実感できます。免疫機能向上
高濃度ビタミンC点滴は、免疫力を高める効果が期待できるため、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に効果的とされています。ビタミンCは白血球の働きを活性化し、ウイルスや細菌に対する防御力を高めます。風邪をひきやすい方や、季節の変わり目で体調を崩しがちな方は、免疫力強化のためにビタミンC点滴を試すのも一つの選択肢です。美肌効果
ビタミンCは、メラニンの生成を抑えてシミや色素沈着を薄くし、肌の明るさを保ちます。さらに、線維芽細胞の働きを高めることで、ハリや弾力のある肌を維持します。加えて、ストレスによる活性酸素の発生を抑え、肌ダメージを軽減したり、ストレスで低下しやすい肌のバリア機能を守る効果もあります。また、ストレスが女性ホルモンの分泌に影響することで低下しやすいコラーゲンの生成を促し、健やかな肌を保つのに役立ちます。「高濃度ビタミンC点滴」どのくらい点滴するの?気になるお値段は?
高濃度ビタミンC点滴の投与量や料金は、クリニックや施術を受ける地域によって異なりますが、一般的な情報をご案内します。
過剰なストレスによる倦怠感やうつ症状などの体調不良に対する高濃度ビタミンCの投与量は、12.5g〜25gが推奨されています。治療効果を最大限に引き出すためには、通常、週1回の点滴が理想的ですが、慢性的な疲労やストレスによる体調不良が重い場合は、週2〜3回、時には連日投与をする場合もあります。治療期間は、症状や目的に応じて異なりますので、詳細は主治医にご相談ください。
料金は投与量にもよりますが、おおよそ5,000円〜30,000円程度です。料金はクリニックによって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
「高濃度ビタミンC点滴」副作用は?注意すべきことはある?

高濃度ビタミンC点滴は、安全性の高い治療法ですが、いくつか注意点があります。
下記をご確認の上、疑問点がある場合は主治医にご相談ください。
・点滴の際に、針を刺した部位の痛みや内出血が起きる場合がありますが、軽度な場合は短期間で改善するので問題ありません。
点滴が始まって強い痛みがある場合は、血管から薬剤が漏れている可能性があるので、すぐに医師やスタッフに伝えるようにしましょう。
・G6PD欠損症という赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方は治療を受けることができません。G6PD欠損症がある場合は必ず主治医に告げてください。
点滴療法研究会会員クリニックは、25g〜50g以上のビタミンC点滴を行う前に必ずG6PDの検査を実施しています。
・腎不全で透析中の方はこの治療を受けることはできません。心不全、大量の腹水、強い浮腫のある方は、点滴で水分を血管内に入れることで病状の悪化を来す恐れがあるため、この治療ができない場合があります。
・健康保険の対象外となります。
・薬との併用については主治医とご相談ください。
・その他以下の場合も主治医とご相談ください。
重篤な体調不良や持病がある場合。妊娠中、授乳中の場合。
・クリニックが適切な薬剤を使用しているか確認してください。
高濃度ビタミンC点滴(ビタミンC6g以上)では、防腐剤の入っていない、安全なビタミ ンC注射薬の使用を推奨しています。
例えば、日本の保険診療などで一般的に使用される1本2gのビタミンC製剤の場合、50gの点滴をする場合は25本必要になります。つまり、防腐剤も25本分体内に入れることにもなります。
比較的安い料金のビタミンC点滴の場合、国産の防腐剤入りのビタミンC注射薬を使用していることがあるので注意しましょう。
費用は比較的安くすみますが、健康と安全を考えれば防腐剤入りのビタミンC製剤を使うことはできません。残念ですが、いまだ防腐剤の入っているビタミンC注射薬を使用しているクリニックがあります。
点滴前に使用しているビタミンC注射薬について必ず確認しましょう。
・適切に保管・輸送された薬剤を使用しているか確認してください。
高濃度ビタミンC点滴療法に使用する液体のビタミンCは、温度の変化に対しても不安定で壊れやすくできています。このため、クリニックでは点滴用ビタミンC製剤を冷蔵庫で保管しなければなりません。
アメリカ薬局方が定めた基準(USP基準)によれば、注射用ビタミンC製剤は、生産・出荷されてから点滴として使用される直前まで、常に2〜8℃の冷蔵庫で管理するように決められています。
点滴を行う当日になって初めて室温に戻します。温度変化や日光に弱く、デリケートに取り扱わなければならない繊細な薬剤なのです。
最近では、防腐剤の入っていない国内産のビタミンC注射薬も生産されています。品質管理の徹底がなされていれば、推奨する海外のビタミンC注射薬同様、高濃度ビタミンC点滴療法に使用できます。
使用している製剤の種類や保管方法に関して、点滴を受ける前に必ず主治医に確認しましょう。
また、ごく稀に、血管痛を予防する成分を配合しないなど、正しい施術方法を知らずに点滴をしているクリニックも存在します。
点滴療法研究会では、点滴の講習を提供し、必要な知識を持った上で点滴を行うように、会員医師と共に取り組んでいます。
信頼できるクリニックを選ぶ

高濃度ビタミンC点滴は医療行為です。点滴療法を受ける際に大切なのはクリニック選びを慎重に行うことです。安全に施術を受けるためには、経験豊富な医師やスタッフがいるクリニックを選びましょう。おなじ点滴療法を謳っていても、製剤の選び方・管理状態によって正しく効果が出ないこともあります。ホームページ上に点滴の内容が詳しく掲載されていなければ、不明点は必ず医師に確認しましょう。質問にきちんと答えてくれない、予算を無視した提案をするなど、納得できない点があるクリニックは避けたほうが良いです。
施術前にしっかりとカウンセリングを受け、自分の体調や目的に合ったプランを相談することが大切です。
良いクリニックの選び方に関しては、こちらの記事もご参照ください。
リンク先
【ビタミンC点滴】ここをおさえて!良いクリニックの選び方4選
点滴療法のクリニック選びには、点滴療法研究会が発行している認定医資格も参考になります。点滴療法の正しい提供方法など複数の講座を受講した上で試験に合格したクリニックだけが与えられる認定医。クリニック選びに迷った場合は認定医資格をもつ医師、歯科医師のクリニックから選ぶのが安心です。
点滴療法研究会ホームページのクリニック検索をぜひご活用ください。
まとめ”ストレスに負けない体作りは日頃の生活にも意識して!”

高濃度ビタミンC点滴は、ストレスに負けない体作りに有効な手段ですが、それだけでは十分ではありません。日々の生活習慣を見直し、心身ともに健康的な状態を維持することが大切です。
バランスの取れた食事:
栄養バランスの取れた食事を心がけ、ビタミン、ミネラル、タンパク質などを積極的に摂取しましょう。
十分な睡眠:
睡眠不足は免疫力低下や疲労感、集中力低下につながります。質の高い睡眠を心がけましょう。
適度な運動:
運動不足は体力低下やストレス増加につながります。ウォーキングやヨガなど、無理のない運動を習慣化しましょう。
気分転換:
ストレスをためないことが大切です。音楽を聴いたり、散歩をしたり、趣味を楽しんだりして、気分転換を図りましょう。
リラックス:
睡眠前にアロマを焚いたり、音楽を聴いたり、温かいお風呂に入ったりして、リラックスできる時間を作りましょう。
新生活は、ストレスフルな時期ではありますが、高濃度ビタミンC点滴や日々の生活習慣の見直しによって、ストレスに負けない体作りをすることができます。
心身ともに健康な状態を保ち、新しい生活を積極的に楽しんでいきましょう!