口臭には食事などによる一時的なものもありますが、実は歯周病が原因となっていることもあります。
自分では気がつかない内に歯周病が進行している可能性も!口臭が気になり始めたら、早めの治療で歯周病も口臭も改善しましょう。
この記事では歯周病・口臭改善の高い効果を実感したい人におすすめしたい治療法、ビタミンC点滴についてご紹介します。
免疫力向上・コラーゲン合成促進効果で予防・治療に高い効果や、その他お口へのメリットが沢山あるビタミンC点滴。ぜひ試してみてください。
Contents
歯周病・口臭とは
歯周病とは、口の中の細菌が問題を引き起こすことから始まります。普段、私たちの口にはたくさんの細菌が住んでいます。しかし、不適切な歯磨きやデンタルフロスの不使用など、口腔衛生が悪いと、これらの細菌が歯茎に付着して増殖し、歯垢(プラーク)と呼ばれるぬめりを作ります。
歯垢が歯茎に長い間残っていると、歯茎が赤く腫れ、時には出血することがあります。これが歯肉炎と呼ばれる状態です。歯肉炎は歯周病の初期段階であり、適切なケアをすれば治すことができます。
しかし、歯垢が長期間歯茎に留まり続け、さらに進行すると、歯周炎と呼ばれるより深刻な問題が発生します。歯周炎は、歯肉(歯ぐき)とその周囲の組織、特に歯槽骨(歯を支える骨)が失われてしまい、その結果進行やそれに伴う口腔の様々な問題を引き起こすことがあります。
要するに、歯周病は口の中の細菌が原因で、歯茎が腫れたり出血したりする問題から始まり、進行すると歯を失うことにつながる病気です。
口臭とは、口から不快なにおいが出る状態のことを指します。一般的には「口の中から臭う息」と考えれば良いです。口臭は誰にでも時折起こることがありますが、持続的に口臭がある場合、それは口臭症(halitosis)と呼ばれ、何らかの健康問題や生活習慣に関連していることが多いです。
継続的な口臭の原因は、胃腸疾患などの場合もありますが、最も多いのは歯垢や細菌の残存による歯周病や虫歯、口腔乾燥(ドライマウス)などです。
歯周病・口臭の治療法は?
気になる口臭の原因にもなる歯周病。歯周病の治療をすることで、口臭の改善が期待できます。少しでも気になったら、治療を早めに受けることが大切です。
一般的な歯周病の治療法
・毎日の歯磨き、デンタルフロス・歯間ブラシなどの使用、口腔洗浄液の使用など
・歯科医の定期的な診察
・外科手術( 歯周病が重症化した場合)
一般的な口臭の治療法
・毎日の歯磨き、デンタルフロス・歯間ブラシなどの使用、歯石の除去、舌のクリーニング、口腔洗浄液の使用など
・歯科医の定期的な診察
・生活習慣の改善
歯周病と口臭の予防・治療には個々の症状や状態に応じて異なるアプローチが必要です。主治医もしくは歯科衛生士のアドバイスを受けることはとても大切です。
上記のような一般的な方法に加え、更に高い治療効果や根本的な改善を目指す場合には、高濃度ビタミンC点滴もおすすめです。歯周病対策には、免疫力を強化し、歯茎の組織を強化する必要があります。血中濃度を効率よく高めることができる点滴は、免疫力を上げて組織を強めるビタミンCを効果的に摂る方法として、歯周病の予防・治療においても高い効果が期待できます。
ここからは、口臭の原因にもなる歯周病の予防と治療に有効なビタミンC点滴について解説します。
なぜ歯周病・口臭に「ビタミンC点滴」がいいの?
ビタミンCは、コラーゲン生成の促進や抗酸化作用を持つ栄養素で、活性酸素を除去し、炎症を抑える効果があります。
歯や歯茎を支える組織にはコラーゲンが豊富に含まれています。そのコラーゲン合成にはビタミンCは不可欠です。つまり、歯茎の組織を強化し、炎症の予防・改善に効果が期待できるビタミンCは、歯周病の予防・治療においても高い効果が期待できるのです。 歯科治療においてのビタミンC点滴は、コラーゲン合成促進効果の他、顎骨の健全化や、抗炎症を目的として用いられ、傷の治りを早くするので抜歯後の外科治療後のケアにも効果が期待されます。症状の改善を目指す場合などは、症状に合わせて投与量の多い高濃度ビタミンC点滴をおすすめします。
点滴は経口摂取するサプリメントに比べ、血中濃度を効率よく高め、高い予防・治療効果が期待できます。
■ 高濃度ビタミンC点滴による、がん、アンチエイジングの効果や副作用等について、詳しくはこちらの記事もご参照ください。
【美白・美肌】グルタチオン点滴(白玉点滴)の効果は?気になる副作用やお値段も
【アンチエイジング】若さの秘訣!点滴療法で年齢に負けない体作り
【医師監修】がん治療法の新たな選択肢「高濃度ビタミンC点滴」とは
【高濃度ビタミンC点滴】医師が勧めるあきらめない「がん治療」
歯周病や口臭の予防・治療目的の「ビタミンC点滴」はこんな人におすすめ!
✓歯周病を予防、もしくは改善したい
✓口臭が気になる
✓口内炎・口角炎になりやすい
✓インプラント手術や口腔外科手術を受けた方、受ける予定のある方
✓喫煙中の方(歯周病リスクが高まるため)
✓免疫力が低下している
✓口腔内を良くすることで全身の健康増進・アンチエイジングがしたい方
など
歯周病・口臭にはどれくらいで効果がでるの?持続期間は?
歯周病・口臭の予防や治療において、より高い効果を得たい、早く効果を実感したい、積極的に治療したい、サプリで効果を感じない、といった人には、高濃度ビタミンC点滴がおすすめです。
1回25gの高濃度のビタミンC点滴を30分~1時間位を点滴します。
週に1回もしくは2週間に1回の継続が理想的ですが、月1回でも効果があります。継続することが大切なので無理のない治療計画を主治医の先生とご相談して決めるのがよいでしょう。
また、予防目的であれば、1回約10g程度のビタミンC点滴でも効果が期待できます。
いずれにせよ継続が大切ですので、医師と相談の上で目的に合わせた治療計画を立てるのがよいでしょう。
「ビタミンC点滴」副作用は?注意すべきことはある?
・大きな副作用の報告はありませんが、ご心配の方は主治医にご相談ください。
点滴の際に、針を刺した部位の痛みや内出血が起きる場合がありますが、軽度な場合は短期間で改善するので問題ありません。点滴が始まって強い痛みがある場合は、薬剤が血管の外に漏れている可能性があるので、すぐに医師やスタッフに伝えるようにしましょう。
また、ごく稀に、血管痛を予防する成分を配合しないなど、正しい施術方法を知らずに点滴をしているクリニックも存在します。
点滴療法研究会では、点滴の講習を提供し、必要な知識を持った上で点滴を行うように、会員医師と共に取り組んでいます。心配な場合は、点滴療法研究会の検索サイトから、お近くの会員クリニックや、認定医資格を持ったクリニックを検索してみてください。
・高濃度ビタミンC点滴療法には、いくつかの注意点があります。例えば、一般的な保険診療で使われる国産の製剤には防腐剤が入っているため、大量のビタミンCを点滴する場合には、防腐剤を含まない製剤(現状としてはほとんどが海外製)を選ぶことが推奨されています。一方で、海外産は輸送に時間がかかるうえ、厳密な温度管理を徹底しなければ品質を担保できないというデメリットもあります。
高濃度ビタミンC点滴(6gを超えるもの)では、防腐剤の入っていない、安全なビタミンC注射薬の使用を推奨しています。
一般的に保険診療で使用される国産の注射薬(1本2g)には全て防腐剤(ピロ亜硫酸ナトリウム、 チオグリコール酸ナトリウム)が添加されている為、製剤を何本も使う高濃度ビタミンC点滴は適していません。
残念ですが、いまだ防腐剤の入っているビタミンC注射薬を使用しているクリニックがあります。点滴前に使用しているビタミンC注射薬について必ず確認しましょう。
・高濃度ビタミンC点滴で25g以上を点滴する際は、事前にG6PD検査が必要です。G6PD欠損症という赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方は治療を受けることができません G6PD欠損症がある場合は必ず主治医に告げてください。点滴療法研究会会員クリニックは、25g~50g以上のビタミンC点滴を行う前に必ずG6PDの検査を実施しています。また、腎不全で透析中の方はこの治療を受けることはできません。心不全、大量の腹水、強い浮腫のある方は、点滴で水分を血管内に入れることで病状の悪化を来す恐れがあるため、この治療ができない場合があります。
その他以下の場合も主治医とご相談ください。
重篤な体調不良がある場合。妊娠中の女性、子供
・健康保険の対象外となります。
・薬との併用については主治医とご相談ください。
適切な薬剤を使用しているか要確認!海外産は冷蔵輸入が必須!!
【ビタミンC点滴】ここをおさえて!良いクリニックの選び方4選
どのくらい点滴するの?気になるお値段は?
歯科治療でのビタミンC点滴は多くの場合、約6g~25gを投与します。投与量は症状や目的により異なりますので主治医にご相談ください。
投与量にもよりますが、おおよそ3,000円~30,000円程度です。