日本人は4~5割が花粉症に罹患していると言われており、他にも喘息や食物アレルギーなどの患者数も増加傾向にあるといわれています。
花粉症などのアレルギー疾患に対しては、一時的に症状を抑える薬を使うのが一般的ですが、根本的な治療が難しく、長年症状に悩まされ続ける人が多いのが現実です。
アレルギーを完全に無くすことは難しいのですが、身体に必要な栄養素を補充する点滴療法による、アレルギー体質の改善効果が注目されています。
この記事では、医師がおすすめする、薬に頼らないアレルギー治療としてのマイヤーズカクテル点滴について解説します。
Contents
アレルギー治療は副作用がつきもの?
アレルギーの治療では、塗り薬によるステロイド外用薬と、飲み薬や吸入薬などの抗アレルギー薬を使用した対症療法(症状を抑える治療)が一般的です。
抗アレルギー薬には眠気やだるさなどの副作用があるものもあり、使用するタイミングに気を付ける必要があります。
効果が出ない場合、より強い薬を使用することもありますが、使用量や期間の制限があるものもあります。最近では注射薬も登場するなど、治療の幅は広がっています。
これらの薬は、アレルギー反応を抑え、症状を軽減することが目的であることがほとんどで、残念ながら根本的なアレルギー体質の改善にはなりません。
これまでは程度の違いはあれど、副作用がある対症療法が一般的だったアレルギー治療。今回は、副作用のない一方で、根本的な体質改善が目指せる治療法として、マイヤーズカクテル点滴をご紹介します。
副作用なくアレルギー体質を改善!?マイヤーズカクテル点滴とは
人間のからだを作る細胞が正しく活動するためには様々な栄養素が必要です。栄養素の偏りや不足は、免疫力や自己治癒力の低下をはじめ、からだの様々な不調の原因になります。
なかでもビタミンやミネラルは、細胞の健康なはたらきに欠かすことができません。
マイヤーズカクテル点滴は、人間の体内において免疫機能をはじめとした様々な機能を正常に保つために必要な栄養素を点滴します。
具体的にはビタミンB群やビタミンC、マグネシウムやカルシウムなどの多様な栄養素を、患者様の症状に合わせて投与します。
もともと日々の食事などに含まれ、体内に存在する栄養素を注入するため、安全性が高く、副作用はほとんどありません。
栄養素を点滴で取り入れることで急速に血中濃度が高くなり、細胞を活性化させたり免疫力を高めたりと、さまざまな薬理学的作用が期待できます。
マイヤーズカクテル点滴は、アレルギー治療のほか、気管支炎、頭痛や眩暈、疲労感の改善、アンチエイジングなど、非常にたくさんの病気や不調に効果が期待できる点滴療法です。
マイヤーズカクテル点滴
【花粉症】点滴療法でアレルギー反応を和らげる!
【マイヤーズカクテル点滴】倦怠感・疲労回復に栄養補給!
【マイヤーズカクテル点滴】不眠症とうつに効果的な点滴療法
アレルギー治療にはビタミンB群が関連!
アレルギー治療に関係してくる重要な栄養素のひとつとして挙げられるのがビタミンB群。
ビタミンB群は皮膚の粘膜や健康を維持するために重要な働きをする栄養素です。
ビタミンB群は、アレルギーの炎症を抑えるステロイドの合成にもかかわっています。
特にビタミンB1、B2、B3、B5、B6の低下や欠乏は免疫力の低下を引きおこします。
下記にマイヤーズカクテル点滴に含まれるビタミンB群の働きをご紹介します。
ビタミンB1
体内で糖分をエネルギーに変える際の酵素の一部として機能し、米・パン・甘いものなど、食物から得た炭水化物がエネルギーとして効率的に使われるのをサポートします。
また、脳や神経組織の健康を維持するのに役立ちます。
ビタミンB1が減ると小腸のパイエル板は小さくなり、生体の防御機能が弱くなります。
ビタミンB2
ビタミンB1同様、糖質をエネルギーに変える際のサポートに加え、抗酸化作用により、細胞を酸化ストレスから守るのに役立ち、お肌や目の健康にも大切な栄養素です。
ナイアシン
皮膚や粘膜の健康を維持し、そのバリア機能をサポートします。
パントテン酸
皮膚や粘膜の健康を維持したり、ストレスやアレルギーの炎症を抑える副腎皮質ホルモンの合成に寄与している重要な栄養素です。