痛み止めを常備しているという声も多く聞かれます。長く悩まされているけれど明確な原因はわからないまま、なんとなく頭痛と付き合い続けている方もいらっしゃるかもしれません。
実は頭痛にはいくつか種類があり、原因にあわせた対策が必要になってきます。頭痛の対策のひとつとして、点滴療法があることはご存じでしょうか。日々の生活を脅かす頭痛を予防・改善する方法としての点滴療法をご紹介していきます。
頭痛は、複数の種類があり、その原因や症状は異なります。以下に、一般的な頭痛の種類を2つご紹介します。
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緊張性頭痛 (Tension-type headache):
緊張性頭痛は、頭部に軽いものから中程度の痛みを引き起こす一般的な症状です。頭痛は、頭皮や首筋の筋肉の収縮や緊張によって引き起こされることがあります。
・症状: 緊張性頭痛の症状には、頭痛、首のこり、肩のこり、顔のこり、または頭皮の痛みが含まれます。
・対処法: 緊張性頭痛の症状を軽減するために、ストレス管理、リラクゼーション技法、適切な姿勢の維持、適度な運動、規則的な睡眠などが有効です。
・治療法: 緊張性頭痛の治療には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェン(パラセタモール)などの鎮痛剤、筋弛緩剤、またはトリプタンなどの特定の薬物が使用される場合があります。
片頭痛 (Migraine):
片頭痛は、頭部の一部に局所化された強い痛みを特徴とする頭痛の種類です。片頭痛には、光や音に敏感になり、吐き気や嘔吐といった症状がでるといった特長があります。
・症状: 片頭痛の症状には、頭痛、光に敏感、音に敏感、嘔吐、吐き気、または視覚障害が含まれます。
・対処法: 片頭痛の症状を軽減するために、安静な環境で休息を取る、適切な睡眠を確保する、ハイドレーションを維持する、ストレスを軽減する、適切な食事を摂るなどが有効です。
・治療法: 片頭痛の治療には、片頭痛を予防する薬物(予防薬)、片頭痛の発作を止める薬物(急性治療薬)、または両方が使用される場合があります。
予防薬には、トリプタン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、セロトニン拮抗薬、β遮断薬、抗うつ薬などが含まれます。
そのほか、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎といった重大な病気が原因の頭痛もあります。これらは適切な治療を即座に受けることが生死を分ける場合もあります。
一口に頭痛といってもさまざまな種類がありますので、自己判断で我慢せず、一度医師の診療を受けるのがおすすめです。
なんとかしたい頭痛…予防や治療法を教えて
”頭痛かな”と思ったら、まず鎮痛剤を飲んで様子を見る人がほとんどだと思います。
鎮痛剤には片頭痛や緊張性頭痛の痛み軽減効果はありますが、正しい方法で飲むことが大事です。頭痛が起きていない時に、鎮痛剤を予防的に服用することはしてはいけません。「薬物乱用頭痛」になる場合があります。また、鎮痛剤にも種類があり、成分や特徴は異なりますのできちんと自分に合う鎮痛剤を選ぶことが大切です。
頭痛を和らげるために使用される鎮痛剤にはいくつかの種類があります。代表的なものを以下に挙げてみます。
アセトアミノフェン(パラセタモール): アセトアミノフェンは一般的な鎮痛剤であり、頭痛や発熱を和らげるのに効果的です。ただし、過剰摂取すると肝臓に障害を引き起こす可能性があるため、推奨された用量を守ることが重要です。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs): NSAIDsにはイブプロフェンやアスピリンなどが含まれます。これらの薬は炎症を抑えるだけでなく、頭痛や筋肉痛などの痛みも和らげます。
ただし、胃潰瘍や出血などの副作用のリスクがあるため、胃腸の問題を抱えている場合は医師に相談してください。
ナプロキセン: ナプロキセンもNSAIDsの一種であり、頭痛や炎症を和らげるのに使用されます。他のNSAIDsと同様に、胃腸への影響に注意する必要があります。
パラセタモールとアスピリンの組み合わせ: 一部の鎮痛剤には、アセトアミノフェン(パラセタモール)とアスピリンが組み合わされています。これらの薬は相乗効果を持ち、頭痛を効果的に和らげることができます。
これらの鎮痛剤を使用する際には、適切な用量と使用方法を守ることが重要です。また、長期間頭痛が続く場合や、頭痛が他の症状とともに現れる場合は、医師に相談してください。
以下に頭痛の種類で考えられる原因と予防や治療法をご紹介します。
緊張性頭痛の場合、首や肩の筋肉の緊張が原因となるので、長時間同じ姿勢での作業を避けることが大切です。また、簡単なストレッチを取り入れるのもよいでしょう。デスクワークの多い方は、一定時間ごとに立ち上がることも予防に効果的です。実際に痛みが発生したときには、蒸しタオルなどで温めてこりをほぐし、血行をよくすると痛みの改善が期待できます。
偏頭痛の場合、どういった状況で偏頭痛が発生するのかを認識することが大切です。睡眠不足の日に起こる、人混みにいくと起こる、天気が悪いと起こる…など、人によって偏頭痛が発生するきっかけはさまざま。該当する環境を避けるようにすることが、予防には大切です。
偏頭痛が起きた場合は、緊張性頭痛とは逆で、痛む部分を冷やすことが大切です。冷やすことで血管が収縮して神経の圧迫を抑えることができます。また静かな暗い場所で休むことも症状の改善に役立ちます。偏頭痛用の薬もありますので、つらい場合は無理せず医師に相談しましょう。
点滴で頭痛対策?「マイヤーズカクテル点滴」とは
頭痛がつらい時、痛み止めの薬を飲んで痛みを抑えるのは根本的な治療にはなりません。また、ストレッチ等を行っても頭痛が改善されない場合や、原因が分からないというケースも多いでしょう。そんな方にお勧めなのがマイヤーズカクテル点滴です。
マイヤーズカクテル点滴は欧米のクリニックでは定番の点滴療法で、さまざまな病気に対する有効性が実証されています。人間の身体に必要とされるビタミンやミネラルを血中に直接入れることで細胞を活性化させたり免疫力を高めたりと、さまざまな薬理学的作用がでるのです。栄養療法なので、体質や他の病気の兼ね合いなどで薬の服用ができない方、運動や体を動かすことが難しい方でも治療を受けることが可能です。
マイヤーズカクテル点滴に配合されているマグネシウムには血管拡張作用があり、全身の血流の調整ができます。血⾏が良くなり身体が温まることで、つらい頭痛を緩和させることが期待できます。そのほか、美肌効果、新陳代謝の向上なども期待できます。
【点滴の種類】マイヤーズカクテル(ビタミン・ミネラル点滴)
【マイヤーズカクテル点滴】倦怠感・疲労回復に栄養補給!
【マイヤーズカクテル点滴】不眠症とうつに効果的な点滴療法
【花粉症】点滴療法でアレルギー反応を和らげる!
事例紹介:「マイヤーズカクテル点滴」で頭痛が改善!
実際に「マイヤーズカクテル点滴」で頭痛が改善したという事例や論文もあります。
【事例1 片頭痛】
44歳、女性頻繁に起こる片頭痛に苦しんでいた。原因は化学物質や食物アレルギーと考えられていたが、アレルギーの減感作療法は効果はなかった。
彼女は6年間に、70回のマイヤーズカクテルを基本とする点滴療法を受けた。ほとんどの場合、数分以内に症状が改善ないし完全消失した。
※他にも急性片頭痛の患者が6人いた。全例がマイヤーズカクテルにより2〜3分以内に満足な反応をもたらした。
出典:Gaby AR: Myers’ cocktail, Alternative Medical Review 2002;7(5):389-403