キレーション療法

金属には体に無害なもの、有害なものや、体に必要なものがあります。鉄や銅などは、微量ミネラルとして、
少量ですが身体の働きに必要な役割を持っています。一方で、有害な重金属は、日々の生活のなかで体内に蓄積され、
様々な体の不調を引き起こす原因となることがあります。有害重金属の影響は、頭痛や下痢などの一般的な症状に加え、
言語障害や免疫機能の低下、更にメンタルへの影響など、様々な症状として現れます。

一般的な医療機関では有害重金属の検査が行われないことが多いため、 これらの症状が発生しても「原因不明の体調不良」として片づけられ、根本的な治療が行われないことが多くあります。

＜有害重金属＞
有機水銀、鉛、ヒ素、カドミウム、タリウム、クロム、ニッケル、スズ、アルミニウムなど

＜症状＞
手足の震え、しびれ、集中力低下、不眠、視力低下、情緒不安定、無気力、疲労、頭痛
言語障害、貧血、めまい、イライラ、免疫低下、発癌、胃腸障害、脱毛、腎機能障害
骨折、高血圧、下痢、肌荒れ、にきびなど

Ca-EDTAを使ったキレーション療法には、体内に蓄積された毒性のある有害ミネラルを体外に排出するデトックス効果や、
有害重金属の影響で発生する活性酸素を消す抗酸化効果があります。
これらの効果により、上記のような様々な症状をはじめとした、日々の不調を改善する効果が期待できるのです。

Ca-EDTAのその他の適応疾患

Na-EDTAと適応疾患

Na-EDTAのキレーション療法は、カルシウム沈着により固くなった血管を柔らかくし、血流を改善する作用があり、動脈硬化に起因する症状に効果があります。

・狭心症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・脳動脈硬化症
・閉塞性動脈硬化症
・加齢による視力低下
・糖尿病
・糖尿病性血管障害
・動脈硬化予防　
　など

Na-EDTAは、米国で行われたTACT研究という大規模な臨床試験において、心筋梗塞の再発予防や死亡率の低下において非常に高い効果があると立証されました。2024年には、TACT２という研究により、更なる研究結果が発表される予定です。

キレーション療法の注意点・副作用

・以下の方は治療を受けることができません。
　腎機能が低下している方、透析を受けている方
　妊婦、授乳婦、子供

・低血糖症状が出ることがあるため、初回治療時に血糖チェックをすることがあります。
　低血糖予防として、点滴中に甘いものやバナナなどのフルーツを摂ることもお勧めです。
・治療当日は、食事をしてから点滴を受けましょう。

・針を刺した部位の痛みや内出血が起きる場合がありますが、軽度な場合は短期間で改善するので問題ありません。点滴が始まって強い痛みがある場合は、血管から薬剤が漏れている可能性があるので、すぐに医師やスタッフに伝えるようにしましょう。

アメリカ国立健康研究所は、キレーション療法には重大な副作用はなく、安全な治療法であるという見解ですが、まれに下記の副作用が起こることがあります。

・アレルギー
・血栓性静脈炎
・低血糖症状
・倦怠感
・不整脈
・腎毒性
・発疹
など

キレーション療法の点滴回数・費用

キレーション療法の効果を発揮するためには、通常週1回以上の点滴が必要と言われています。治療の期間は症状によって変わりますので、担当医師と相談してください。

自由診療なので、費用は各クリニックでさまざまですが、目安としては1回15,000円から50,000円程度です。
クリニックの場所や、患者さん一人一人に対する時間のかけ方、点滴するスペースの取り方なども料金に影響します。都心の一等地のクリニックと地方のクリニックとではやはり、料金に差がでることもあります。初診料や再診料の設定もクリニックによって異なります。

体内の有害物質を排出してくれる究極のデトックス、キレーション療法。少しでも原因不明のからだの不調を抱えている人は、ぜひ一度、キレーション療法を提供している医療機関にお問い合わせください。