健康増進クリニック
院長 水上 治 先生
45歳 男性
【診断】
大腸癌、肝転移
ステージIVで化学療法によって完全緩解し、以後この状態が継続している症例です。
45歳男性、2018年1月某病院で大腸癌、肝転移と診断され、CA19-9が10000以上、2月大腸・肝切除術、しかし早くも5月に肝転移、肺転移、腹膜播種と診断され、CA19-9が439.5。XELOX+ベバシズマブ開始。当院初診は2018年6月、早速IVC開始、副作用軽微で経過。2019年1月には転移巣ほぼ消失、7月CT上完全緩解、CA19-9は2.4。現在ゼローダ8T/日で、何ら症状なく仕事しており、2年間化学療法継続しながら、緩解中で、体調良好で事務系の仕事をしています。ゼローダを減らしたいところですが、化学療法の著効例のため、担当医は減薬に慎重で、当分内服継続となりそうです。来院当初の暗い顔が、今は笑顔に満ちているのが印象的です。
【評価】
化学療法の著効例で、IVC併用が化学療法の効果を上げている印象です。ステージIVでは化学療法だけで緩解しても、ほぼ100%再発しますので、無再発が長期継続することを期待しております。